100以下の素数を全て表示するプログラムをつくってください。
printf("2 3 5 7 11 13 17 19 23 29 31 37 41 43 47 53 59 61 67 71 73 79 83 89 97\n");
というとこれでいいやとか思う人がいそうなので課題変更です。
10000以下の素数を求めてください。
これでも上のようにやる人がいたら尊敬します。
まずは大まかなプログラムの流れを考えてみましょう。
for(i=1;i<=10000;i++)
{
if(iが素数) printf("%d ",i);
}
iが素数であるかを調べるにはどうしたらいいでしょうか。
素数の定義を考えforの中身を次のように置き換えます。
iの約数の個数を求める処理
if(iの約数の個数==2) printf("%d ",i);
iの約数の数は以下のようにすれば求められます。
yakusuu=0;
for(j=1;j<=i;j++)
{
if(i%j==0) yakusuu++;
}
iを1からiまでの数で割ってみて割り切れたらyakusuuにカウントしているわけです。
yakusuu=0の行(yakusuuのリセット)を忘れないように気をつけましょう。
一つ前のiを調べた時のyakusuuのカウントがそのままになっているので新しい数を調べるごとに0にリセットしないといけません。
というわけで解答は
#include <stdio.h>
int main(void)
{
int i,j,yakusuu;
for(i=1;i<=10000;i++)
{
yakusuu=0;
for(j=1;j<=i;j++)
{
if(i%j==0) yakusuu++;
}
if(yakusuu==2) printf("%d ",i);
}
printf("\n");
return 0;
}
今回のように10000程度ならいいですがもっと大きな素数を求める時は処理を減らし実行速度を上げる工夫が必要になります。
例えば2以外の素数は奇数なので3以降は奇数だけ調べればループ回数は半分ですみます。
また、素数であるかの判定に約数の数を計算するのは無駄です。
iを2からi-1までで割りひとつも割り切れるものがないのが素数という判定法にすれば、ひとつでも割り切れるものがあらわれた時点で途中でチェックをうちきって次の数のチェックに移れるので効率的です。
割る数の範囲はもっとけずれます。
iは奇数に限定しているので割る数は3から奇数のみにできます。
さらにちょっと考えれば分かりますがルートi以上のiの約数はルートi以下のiの約数と対になっているので範囲はルートiまででいいわけです。
#include <stdio.h>
#include <math.h>
int main(void)
{
int i,j,k;
printf("2 ");
for(i=3;i<=10000;i+=2)
{
k=0;
for(j=3;j<=sqrt(i);j+=2)
{
if(i%j==0)
{
k=1;
break;
}
}
if(k==0) printf("%d ",i);
}
printf("\n");
return 0;
}
ひとつ未習分野が含まれてしまいました。
二行目に追加された部分は気にしないでください。
sqrt(i)はiの平方根を表すのですがこれを使うのに二行目が必要なのです。